リハビリテーション科は、リハビリテーション科専門医1名、理学療法士8名、作業療法士7名、心理判定員1名、診療補助員1名で構成されています。北海道唯一のせき損センターとして、特にせき髄損傷のリハビリテーション治療・訓練に力を入れています。
昭和30年の開院時からの外傷によるせき髄損傷入院数は2200名以上と、全国でも有数の経験と実績を上げてきました。重度四肢麻痺患者さんでも超急性期から社会復帰まで一貫した包括的医療を提供し、70%以上の家庭・社会復帰率をあげています。歩行獲得に向け免荷式トレッドミルや歩行器、リハビリテーション支援ロボットHAL®️などを活用した積極的な歩行訓練を行います。日常生活動作訓練では自己導尿訓練、入浴動作訓練、車への移乗訓練など実際の生活場面を想定し、それぞれの状況に合わせた訓練を組み立てていきます。
家庭・社会復帰の実現には、医師・療法士・看護師・ソーシャルワーカーがしっかりとしたチームを組み、丁寧な計画と個々の患者さんに合わせた方針を話し合い連携することを目標とし、日々取り組んでおります。
また、道内複数の教育機関の関連施設として療法士の学生実習を受け入れています。患者さんのご理解をいただきながら、せき損医療の未来を担う人材育成にも協力しております。