腹部大動脈瘤はおなかの動脈が風船みたいにふくらむ病気で、70歳以上の高齢者に多く発生し、放置すると拡大し、ついには破裂し死亡する恐ろしい病気です。 大きい腹部大動脈瘤ほど破裂しやすい。自覚症状が少ないためたまたま行ったCT検査で発見されることが多い。 腹部大動脈瘤は早期に発見し 治療することが大切です 腹部大動脈瘤は破裂する前に手術を行った場合は95%以上救命できます。しかし破裂した動脈瘤の救命率は低く、約半数の患者さんは病院到着前に死亡し手術に間に合った患者さんも約半数しか救命できないのが現状です。
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腹部大動脈瘤の診断成人の腹部大動脈の太さ(直径)は2cm以下ですが腹部大動脈瘤では8cm以上に拡大することもあり ます。腹部大動脈瘤形が5cm以上になると破裂する危険度が大きくなるため、手術を行う必要があります。 動脈瘤はCT検査やMRI検査で簡単に診断できます。親や兄弟が血管の病気にかかった家系 では動脈瘤になる危険度が高いことが指摘されております。このような方は60歳を過ぎたら腹部大動脈瘤の検査を受けることをお勧めいたします。北海道せき損センター血管外科にご相談下さい。 腹部大動脈瘤;造影CT像 腹部大動脈瘤;造影CT像 破裂性 |
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腹部大動脈瘤の手術動脈瘤を切開して人工血管で置き換える手術(腹部大動脈置換手術)を行います。最近ではステントグラフトによる治療も行われております。 単純な腹部大動脈瘤における手術時間は3時間前後で終了でき、特別な合併症がなければ術後3週間程度で退院し通常の生活に復帰できます。 |
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腹部大動脈瘤の手術
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