当院は、平成28年度から「北海道中央労災病院せき損センター」は「北海道せき損センター」へと生まれ変わりました。急性期手術から慢性期リハビリテーションまでを一貫として行なう北海道で唯一の脊損センターです。また,昭和30年の設立当初から勤労者・高齢者を中心とした脊椎専門的医療を行なっています。
治療成果は国内・国際学会にて発表するよう心がけており,常に国際的水準を意識しています。脊椎外科医は3名が在籍しており、うち2名が日本脊椎脊髄病学会の脊椎脊髄外科指導医です。全国で60施設しかない日本脊椎脊髄病学会クリニカルフェロー認定施設、日本脊椎脊髄病学会アドバンスコース認定施設にも指定されています。脊椎手術は年間320~400例で、頚椎椎弓根スクリューを用いた再建術や腰椎変性疾患に対するmini-open TLIF等インストゥルメンテーション手術を多数手がけています。北海道で唯一の脊損センターなので脊椎外傷の割合が高いのも特徴です。脊椎外科医に興味がある先生や脊椎外科医を目指す先生にはお勧めの施設です。臨床(診療・検査・手術)を学ぶだけでなく、研究成果を学会で発表する機会もあります。
◆急性期脊損患者数の推移
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診療体制・医師数の変化に伴い新規脊損患者の受け入れをコントロールしています。安全・確実に診療できる患者数には自ずと限界があり,医師数や診療体制に応じ。臨機応変・柔軟に対応しています。
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◆日本整形外科学会総会の臨床演題採用数+日本脊椎病学会の採用演題数 (過去5年間)
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過去10年間で国内学会:約380題、国際学会:約60題,合計440題ほどの発表を行なっています。
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先輩研修医から一言
私は以前に3ヶ月間お世話になった研修医です。短い期間でしたが,多くの脊椎外科手術の助手をさせていただき,勉強になりました。術直後から良くなって喜ぶ患者さんの姿,翌日には歩き回っている患者さんの姿などを見ていると,脊椎手術の劇的な効果を感じずにはおれませんでした。厳格な手術適応,丁寧な手術などを見ていると手術で症状が悪化するとは思えませんし,実際にその様なことはありませんでした。この病院にいると「手術したら悪化するなんてことはないか?」と心配している患者さんに「そんなことはあり得ない」と堂々と言える様になりそうです。将来は自分も本物の脊椎外科医を目指してがんばろうと思います。そのきっかけを与えてくれた北海道せき損センターと脊椎外科の先生方に感謝いたします。戻ってきますので宜しくお願いいたします。
整形外科部長より一言PR
「働くときは働く,遊ぶときは遊ぶ」です。仕事はキッチリとお教えいたしますので,そちらは心配しないでください。むしろ,折角の機会ですから北海道を楽しんで帰ってください。札幌は車(高速)で60分,JR(特急)で34分です。ゴルフ場は当院から車で10分の場所に位置し,平日4500円でラウンドできます。安いからといって馬鹿にしてはいけません。ゴルフ5レディスが毎年開催されるコースで,横峯さくら選手がティーショットを続けて池ポチャしてしまった名物ホールでもあります。年休を取ってぜひ一緒に行きましょう。スキー場は車で12分のところにあり,雪質は上々です。スキーやボードのスクールもあり初心者から上級者まで楽しめるスキー場です。整形外科は7名在籍しておりますが,北海道出身は1名のみです。九州や四国から北海道に憧れて移住してきた我々と,僅かな期間ですが人生を共有してみませんか?
整形外科医師より一言PR
今年から脊損以外の救急については救急指定病院を取り下げてくれました。当直中に呼ばれることはなくなりました。当直は敷地内の宿舎に居れば問題ないので,普通に帰宅してグッスリ寝ています。救急をしていた頃に比べると随分と楽になりました。都会で慌しく過ごしている先生には,当院での「命の洗濯」をお勧めします