わが国では、乳がんが急増しており、1998年のがん登録集計では女性がんの第1位となっています。乳がんは早期発見できればほとんど治すことができます。したがって、検診が非常に大切です。
乳がん検診の手段は、視触診・マンモグラフィ・超音波検査の3つがあります。この3つにはそれぞれ長所・短所があり、3つを組み合わせることで互いの短所を補いあい、より正確な検診が可能となります。「乳がん診察のうえで、基本となる診察手段が視触診・マンモグラフィ・超音波検査であることは臨床医の共通認識と考えられる。」(日本乳癌学会/編「乳癌診察ガイドライン4 検診・診断2005年版」より)
マンモグラフィーは、2枚の板の間に乳房を挟んで写真を撮るレントゲン検査です。乳腺全体を正しく撮るために、乳房を全体に引っぱり圧迫版で挟んで押し広げるため、多少の痛みを伴うことがありますが、乳がんの早期発見にきわめて有用で、体にかかる負担はごく軽微です。