血管の病気には動脈は広がり、ついには破裂する動脈瘤と動脈が閉塞して血液が流れなくなる閉塞性動脈硬化症がよく知られております。また、わが国におけます3大死亡原因となる病気は悪性腫瘍(ガン)、脳血管疾患、心患でありますが、これらの3つのうち脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)、心疾患(心筋梗塞)は血管の病気であります。血管の病気の多くは動脈硬化症によって発症します。動脈硬化症は複数危険因子症候群(Multiple Risk Factor Syndrome)とされ、高子コレステロール血症、高血圧、糖尿病、喫煙、などの複数の因子が重なり関与しあって発生し増悪することが明らかになっております。動脈硬化症の危険因子を除去、軽減することによって動脈硬化病変の進展が防止され、さらに一旦膨隆し内腔を狭めてきた血管壁の硬化性病変が退縮することも知られるようになり、血管疾患の予防・診断・治療には多角的視野で対応することが必要となります。
高齢者の多い当地域におきましては閉塞性動脈硬化症や腹部動脈瘤などの動脈疾患のほかに下肢静脈瘤や深部静脈血栓症、リンパ浮腫による「あしのむくみ」を訴える患者さんも多くみられます。
当院では「血管の病気」を早期に発見し治療を行うとともに「血管の病気」に関する臨床研究成果を健康指導にも積極的に取り入れていきたいと考え「血管検査室」を開設いたしました。
連携医療機関の先生方のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

診療分野

血管の病気
    • 動脈の病気:動脈瘤 動脈閉塞
    • 静脈の病気:静脈瘤 深部静脈血栓症など

診療日

午前 北大医
午後

血管検査室

全身血管画像診断 :心臓・血管エコー検査、CT、MRI、アンギオ等
血管疾患の機能検査:バソガードによるABI測定、血管年齢測定、動脈の狭窄や閉部位の診断、静脈機能、運動予備検査

写真:末梢血管診断装置「バソガード」

患者様のご紹介方法

院内各科を受診した血管疾患のハイリスク患者、閉塞性動脈硬化症の鑑別診断を必要とされる患者さん*1)に対し、所定の依頼書を用いてお申し込みいただき「血管の病気」を系統的に検査します。

*1)血管疾患のハイリスク患者、閉塞性動脈硬化症の鑑別診断を
   必要とされる患者さん

    • 閉塞性動脈硬化症
    • 70歳以上で高血圧や心臓病などの動脈硬化病変が疑われる患者さん
    • 糖尿病
    • 脊柱管狭窄症の患者さん等

連携機関からの検査依頼方法:血管疾患のハイリスク患者、閉塞性動脈硬化症の鑑別診断を必要とされる患者さん*1)を所定の用紙に記入いただきFAX等で北海道せき損センター医療連携室にお申し込み下さい。

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(様式1)      診療情報提供書 (血管検査依頼用紙) (検査室控え)

北海道せき損セン ター
医療連携室宛

〒072-0015 美唄市東4条南1丁目3番1号
TEL (代表) (0126)63-2151
FAX (直通) (0126)62-7756

(申込年月日)平成  年   月  日                

(紹介元医療機関)

〒    -
住所               医師名
TEL              FAX

フリガナ 性別  男 ・ 女 
患者氏名 住所・
TEL
生年月日  明・大・昭・平  年  月   日(   歳)
主保険 保険険号
(          )
記号・番号
(          )

併用

保険

特定疾患・老人医療・
その他公費制度受給者番号(         )
当 院

受診歴


(IDカード番号     )

既往歴

□脳疾患
□糖尿病
□心疾患
        (         )
□高血圧症

保険などは、わかる範囲でご記入ください。

希望日時; 第1希望  月  日   第2希望  月  日  

検査項目(○をつけてください)
  1.閉塞性動脈硬化症(バソガード) 
  2.深部静脈血栓症(静脈エコー検査)
  3.胸部動脈瘤
  4.腹部動脈瘤
  5.頚動脈検査

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