リウマチ・膠原病センター概要

リウマチ・膠原病とは

"リウマチ・膠原病"といっても皆さんには馴染みがないかもしれません。”リウマチ性疾患”は、筋肉や骨格系が痛くなる疾患、”膠原病”は自分の皮膚・骨・軟骨・血管などを構成するコラーゲン(膠原線維)に炎症・障害を起こす疾患とお考え頂ければよいかと思います。リウマチ・膠原病は異物を排除するための免疫が、自分の正常な組織に対して攻撃を加えることによって発症することがわかり、現在では自己免疫疾患であると考えられています。

代表的な疾患は関節リウマチで、以前は難治性の疾患の代表格でしたが、近年の医学の進歩に伴い早期に診断し、適切な治療を行えば"寛解"を目指せるようになりました。関節リウマチ以外の疾患も、診断・治療が非常に進歩しています。

また、リウマチ・膠原病は若い年齢層に多く発症すると言われていましたが、最近は高齢になって発症することも多いことがわかってきており、高齢化が進んでいる空知地区においても一定数の患者様がいると考えられます。

リウマチ・膠原病センターのご紹介

当センターは、空知地区としては初めてのリウマチ・膠原病センターとして2014年12月に内科外来に開設されました。リウマチ・膠原病の多くの方が関節痛・筋肉痛を訴えられ、最初に整形外科を受診しますが、当院の充実した整形外科との連携により、内科で早期に診断・早期に治療することが可能です。特に関節リウマチにおいては、メトトレキサートを初めとする経口抗リウマチ薬や、生物学的製剤と呼ばれる最新の治療薬を組み合わせることで、個々の患者様に最適な薬剤や用法用量を選択しています。当院では高齢患者様が多く、副作用や経済的負担を最小限にする工夫を行っております。また、変形で手術が必要になった場合も、整形外科・関節外科センターと緊密に連携をとっておりますので安心です。

高度な入院加療を要するケースでは、リウマチ・膠原病を専門とする北海道大学病院内科IIからの出張医が、毎週金曜日に定期的に外来を行っており、北海道大学病院を初めとする他院との連携診療を行っております。リウマチケア看護師も常勤しており、日常生活における注意点やご相談などにも応じております。

リウマチ・膠原病センター受診の対象となる症状

リウマチ・膠原病では多くの場合”リウマチ性疾患”の特徴である筋・骨格系の痛みが生じます。具体的には、朝に関節がこわばる、全身の筋肉が痛い、体中が痛いといった症状です。また、自己免疫による炎症が生じますので、風邪をひいたわけでもないのに熱が続く、皮膚に発疹ができる、寒くなると指先の色が紫や白に変化する(レイノー症状)など全身に症状を呈することもあります。このような症状でお困りの方は是非当センターを早めに受診されることをお勧め致します。

もちろん、他院で診断・治療されていた方で、通院が大変になってきたという方も、ほとんどの場合は当院で継続診療が可能ですのでお気軽にご相談ください。

リウマチ・膠原病センターが取り扱う主な疾患

関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎・多発性筋炎、全身性硬化症、シェーグレン症候群、血管炎症候群、成人Still病、ベーチェット病、混合性結合組織病、痛風、偽痛風、脊椎関節炎(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、腸炎関連関節炎など)、SAPHO症候群(掌蹠膿疱症性関節炎)、線維筋痛症など

リウマチ・膠原病センター部門構成

センター長竹田 剛
センター医師北海道大学内科II出張医

診療体制

診察日月曜日午前・午後(竹田)
水曜日午後         (竹田)
木曜日午前・午後(竹田)
金曜日午前(北海道大学内科II出張医)
  • 受診希望の際は、あらかじめ当院内科外来までお電話頂きますと、当日の受診がスムーズになります(病院代表にお電話頂き、内科外来につないで欲しい旨お伝え下さい)。